ブラジル、ベルギーと国際強化試合を2試合行い、ブラジルに対しては個人の差、世界との差を痛感。飛車角落ちのベルギーに対して、まったく10年前のサッカーで戦う始末。選手個人のレベルは上がっていても、組織力、しいて言えば攻め方守り方の監督の意思とは異なる選手間での期待。メンタルと表現される部分。簡単に言えば、フォーメーションでは4-1-2-2-1という並びだが、浅野への裏パスはツートップのあげ方。原口が死んでいる!
ブラジル戦は意義のある試合になったと感じています。負けはしましたが収穫が大いにあった試合だったと思います。ことベルギー戦に関しては後半5分の段階ですが、日本代表の悪い試合のパターンが満載です。一言でいうと【おもんない】ですね。W杯アジア最終予選の方が面白いですもんね。
強化試合というくくりの中で緊張感も少しは伝わりますが、対戦相手が世界5位のベルギー。押しも押されぬ若手選手育成で名をはせた世代。飛車角落ちのベルギー代表でも相手にとって不足はないはずなんですね。
しかし試合運び、枚数をしいた相手に対してなんら打開策をうつわけでもなく、たまに勝てる対人に、安易な縦パス。攻めたいのか、守りたいのか中途半端な位置取り。これはきつい。見ていてほんとにつまらない。
ブラジル戦の良かった点は、正直いってウィリアンのスピードについていけない!マルセロのワンツーが止められない。個人のレベルの差を痛感できた点ですね。じゃあしっかり亀のように守ればいいんですよ。スペースを与えない。中央を固く閉ざして、アプローチする人間は縦だけを切る。
カウンター一発勝負でいいんですよ。内容で勝とうとか、きれいに勝とうとか。そんなレベルの相手ではないです。
しかしベルギーが性質悪いんですね。なまじ0-0でスコアが進み、ルカクのフィジカルに対しても少しやれている。デブルイネもパスコースが限定されている。なんとなく、優勝候補のベルギー相手に良い試合が出来た!と錯覚するんです。
今回露呈された点ですが、大迫以外のプレイヤーが敵を背負ってプレイできない!ということ。これはサイドの攻防で欠かせない技術です。背負ったDF相手にもあわよくば抜く。確実にバックパスする。スペースにパスを出す。
原口が前半の最後の方にサイドでボールキープを試みましたが、前をむけるパスを受けたにも関わらず、トラップミスでゴールに背を向けてキープする場面。あえなく相手ボールのスローイン。はっきりいって、最低でもマイボールのスローインが必須です。
原口に関してはベルギー戦は全く良いところがなかったですね。基本的に浅野を使う戦術でしたから、浅野の方にロングの縦パス、ゴール前まで入ってくるが中途半端な攻撃でボールに触れず。守備にも終われ、長友もビルドアップが少ない。原口孤立状態。肝心のドリブルも前を向いた状態でボールをもらえない。
しかし後半20分も過ぎたが、全く面白くない。これはベルギー国民が起こるレベルのおもんなさ。ルカク一人のターンに遅れて4人。コーナーキック。無駄に3人左サイドをプレス。逆ががらあき。
まったくプレスのタイミングが個人個人で違いすぎる。守り方攻め方が複雑すぎることが原因。DFはコーナークリアした後はラインを押し上げることになってるはずだが、時間帯によって、監督の指示、選手間の相談によって、あげる場合、ゆっくりあげる場合。ことなっている。
ようはDFのプレスの指示を無視して、プレスに行っていることが予想される。しかも同じサイドに縦を切る守備のしかた。最低でも浅野が行ったプレスに対して、中を切らすことが必須だった。一つ一つのプレーをいとも簡単に露呈できてしまう。
■5バッグでも無理か・・・。
後半28分、シャドリの突破。守備のできない久保、森岡の中途半端なプレスが吉田の迷いを生じさせた。ファウルすることもなく、体を寄せることもなく、スピードアップさせてしまいましたね。吉田は悪くないですね。
正直、メンバーをどういじくってもサッカーにならないですよ。だって、10年前お変わってないもん。10年前はフランス相手にどえらいカウンター決めてたけどね。あのゴール感動したでしょう。フランス相手の稲本、俊輔、高原やったかな?
正直いって今更1-1になろうが、2-1で勝とうが正直ダメダメですね。収穫0です。日本代表と戦うなら守備に重点おいたら、点とられないよ~。てな感じで終わりですね。カウンターもないし、中途半端にボールを回すだけなので、怖くないよー。
直接フリーキックもナカムラ、ホンダがいないからね。セットプレーも怖くないよ~。香川も生きないしね~。怖いのは吉田麻也くらいよ。あとは乾のドリブルかな~。大迫も上手いけど~。長友のあがりもいいね~。そういえば井手口、山口、長谷部の守備力もいいよ~。浅野メチャクチャ早いよ~。あれ、個人的に見ればいい選手がいっぱいいるね~、なんで日本弱いんだろう。弱いというよりも、守備も攻撃も面白くないよね。将棋でいえば穴熊と高飛車を同時にやっちゃた感じだね。
要はきちんと守備ができるメンバーを8人スタメン起用したほうがええんちゃいます?ハリル監督。5-3-2で。今野スタメンで。ツートップは大迫浅野、岡崎浅野、大迫岡崎。とかで。亀のように守って、鶴のように攻めないと、勝てないですって。
90分間守り切る!つうのは非常に難しいですけど、W杯アジア2次予選のシンガポール戦覚えてますか?日本はW杯の初戦、格下のシンガポール相手。ゴールラッシュを期待するサポーター。選手もそう。しかし、守備に重点をおくシンガポール、20本以上のシュートに対して、神がかり的なセーブを連発するGK。感動すら覚えましたよね。
守って守って守るサッカーでいいじゃないですか。まだまだ世界で戦えるチームではないんですよ。海外組が多くなり、選手間のコミュニケーション取りにくい中、固定されないポジションで選手も大変ですよ。正直、鹿島アントラーズの方が強いでしょうね。今の日本代表よりも。
ベルギーなんかと試合するより、横浜マリノスと試合したほうが為になると思いますよ。まじで。
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