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耕作放棄地を養殖場に!エビの養殖を成し遂げたハイランドファーム東濃がスゴイ

山の中で魚介を養殖する!従来とは逆の発想でエビ養殖事業を加速させているハイランドファーム東濃。国内でも既に幾つかの事業所が行っている取り組みであるが、生食出荷を成し遂げたのはハイランドファーム東濃のみ!陸上養殖のイノベーションの萌芽が岐阜で花咲く!


 

 

ハイランドファーム東濃とは

 

 

  
 事業内容
■農産物の生産・加工・貯蔵・運搬・販売・輸出入 ■農産加工物の販売 ■農業生産資材の製造 ■農作業の受託 ■農業体験施設や民宿の設置運営 ■林業 ■山菜の販売 ■狩猟による鳥獣肉の加工・販売 ■飲食店業及び飲食店の経営 ■前各号に附帯関連する一切の事業 ■エスカリエ農園の管理運営

農業生産法人 株式会社ハイランドファーム東濃では“生産から販売”までを合い言葉に、農薬不散布の自然土壌で育てた自然農法野菜や天然山菜・天然ジビエ類を皆様にお届けしております。 ハイランドファーム東濃ウエブサイトより引用

 

 

海のない岐阜だからこそ、素晴らしい取り組みが実を結んだんでしょうね。海のない都道府県は岐阜を含めて、8つあります。 栃木県、群馬県、埼玉県、長野県、山梨県、岐阜県、滋賀県、そして私が住んでいる奈良県ね。

 

 

海のある街から8つの県に引っ越した人は、舌がマヒしたと思うほど魚介の味に閉口したと思います。私もその口で、奈良の前は島根に住んでおり、魚介の美味さと安さには毎日小躍りしながら、スーパーや卸に行くことが楽しくて仕方ありませんでした。

 

 

ところが奈良に来て行くスーパーのお魚。まず見た目にも味にも、鮮度にも値段にもガッカリなんですね。魚を買う頻度が極端に減ったことはいうまでもないです。バナエイエビやアルゼンチンエビはイオンさんで購入しますが。日本の近海魚なんぞまず買えないんです。

 

 

トレーサビリティの観点からも日本国内の岐阜で養殖されたバナエイエビの方が少しお高くても確実に購入しますね。自身はエビ食べないですが、妻や子供が好物なんですね。

 

 

 

 

 

閉鎖循環式陸上養殖とは?

 

 

  
閉鎖循環式陸上養殖

①水産生物の飼育技術、②水質等の環境管理技術、③生産全体のシステム管理技術等、総合的な技術を集積したものです。完全に人間の管理下で養殖が行われるため、常に清浄かつ無菌環境下で養殖ができるだけでなく、水流を調整して養殖魚に運動させ品質を高めたり、水温調整により成長をコントロールしたり、養殖密度を高めたり、出荷時期を調整できるなどのメリットが考えられますが、一方で生産技術面や、特にコスト低減技術面で未だに開発途上の段階にあります。特に海水魚については飼育用水が塩分を含むため、飼育用水の調製や、機器・施設の錆(さび)対策へのコスト負担も必要です 水産庁より引用

 

 

 

人工的であるが上のメリット、デメリットが多く潜在する閉鎖循環式陸上養殖ですが、水産庁から出されたメリットは噛み砕くと、飼育環境の人為的管理が可能で有るため、気候・気象等の影響を受けにくく、生産性の向上、品質の向上が可能になる!!

 

 

魚種の制約を受けずにブランド化が可能である。淡水魚であればホンモロコなどが人気。トラフグやウナギ、高級な魚種を飼育するとブランド化しやすい。

 

 

養殖というと酪農、鶏、豚、牛のイメージと異なるが、水銀の含有量や放射性物質の含有などは減るのではないでしょうか。

 

 

どこで、だれが作って、どういった経路で消費者に行き渡ったのか明確になるトレーサビリティ対応が容易

 

 

耕作放棄地を養殖池に転用できれば、水田であった特性を生かし、水を張った状態で維持が可能(用水路の独立が必須)

 

 

デメリットもあるでしょうね。

施設整備の初期費用、電気使用料等のランニングコストが高額なため、太陽光発電のような自家発電システムの構築も合わせて必要になる。

 

 

生き物を扱うわけですから、病気やウイルス、鳥獣外の襲来など、今まで無かった事象が設備周辺に訪れる可能性もある。 

 

 

 

 

 

日本の耕作放棄地を養殖場に

 

 

平成27年の荒廃農地面積についてですが、全国で約28.4万ha(推計値)となりました。 このうち、「再生利用が可能な荒廃農地」は約12.4万ha(農用地区域では約7.2万ha)、「再生利用が困難と見込まれる荒廃農地」は約16.0万ha(農用地区域では約5.9万ha)となりました。農林水産省発表資料より。

 

 

 

とまあ数字が大きすぎて感覚がつかめないほど全国に耕作放棄された土地が山ほどある!ということです。再生利用が困難な耕作放棄地は言えば木が生えたような状態(自然に帰した)でしょう。再生利用が可能な土地は遊休地であったり、2年以内の不毛作の土地というイメージでしょうか。

 

 

3年も放置すれば灌木が生え、雑草が繁茂し、野生動物の住処となり、ゴミの不法投棄も増え、再生する気力をなくさせる土地になりますね。一刻も早く耕作するか転用するか。事態は深刻です。現在スーパーなどに並んでいる野菜なども、誰かが作ってるんです!!

 

 

 

 

意外に当たり前なことが当たり前と思えない時代なんです。スーパーで売られている野菜は、どこかの誰かが、零細な農家が集まって作った野菜が全体の数十%を占めているんです。零細農家が年齢とともに耕作放棄すると、スーパーに並ぶ野菜と耕作放棄地が反比例していく図式になります。

 

 

すると海外から大量に安く、何の薬が使われたかも不明な野菜が店頭に並び、口にすることになり、数十年後に体にガタがきたりするんですね。食料時給が叫ばれる中、一向に改善しない耕作放棄地にたいして、田舎でビジネスまで持っていくには非常に困難な壁がいくつもあるんですね。

 

 

 

 

 

 

筆者が発案するエビに次ぐ養殖はこれだ

 

 

ザリガニ!!

 

 

ザリガニですよザリガニ!昔は食用として飼育されてた高タンパクな食材!昨今のイメージとネーミングが食欲をなくしますが、家具屋のIKEAさんで少しづつイメージが良くなってきたでしょう。北欧ではザリガニは高級魚介類なんですね。

 

 

つい先月も長男とザリガニ釣りに行ってきまして、7匹ほど釣りましたが、確かに食えそうな気配がします。少し身がすくない小ぶりなザリガニでしたが、イセエビほどの大きさになれば、身は焼いて揚げて食べれますし。身以外は出汁や油に抽出して、エビラーメンならぬザリガニラーメンでも。出涸らしは砕いてペットの餌に。

 

 

耕作放棄地で初期投資やランニングコストを抑えて始めるならザリガニ養殖が良いと思います!さて、早速やってみよう。

 

 

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